9月29日、全空連は感染拡大防止ガイドライン【大会用】を改定いたしました。
改定ガイドライン、加えて学生連盟でのガイドラインに基づき、関東学生空手道連盟が、10月4日に日本武道館において「第63回2020関東大学空手道選手権大会」を開催しました。
その際の感染拡大防止対策の事例を紹介いたします。全国各都道府県連盟、各競技団体での大会再開に向け、参考となる部分があれば幸いです。
★全空連 感染拡大防止ガイドライン★
https://www.jkf.ne.jp/application
1)入館時の検温・消毒と各受付での飛沫予防パーテーション
ウイルス対策の専門であるユタカ株式会社様のご協力のもと、サーモグラフィーシステムで密を避けたスムーズな入館と、受付時の飛沫防止。また、装飾のあるシステムの設置により、遠目から視覚的にも入館入口が分かりやすいという効果が。
2)大会スケジュールの調整で入館人数を最小限に
従来のような「全種目混合・全種目の決勝が最後」から、「種目ごとに表彰式まで完結後、次の種目へ移る」方式に変更。
入館時間、退館時間を種目ごとにずらし指定することで、建物内・館内の人数を最小限に。導線も細かく分け、異なる種目の選手間の接触をほぼゼロに。
【ダウンロード:大会スケジュール】
【ダウンロード:選手の入館〜退館・各部屋利用の時間割】
3)座席指定と座席間のソーシャルディスタンス保持
各種目ごとで参加選手の座席を分割。さらに各種目のなかでも学校ごとに座席を指定する。座席間隔、各大学間に着席禁止エリアを設け、ソーシャルディスタンス保持。
【ダウンロード:種目ごとの待機席割】
4)消毒の徹底と定期的な試合マットの消毒
更衣室、練習会場などに入る時は手指を消毒。試合直前に大道場に入るときは足の裏もアルコールで浸した足拭きマットで消毒。
また試合コートは、各種目の完結後、予選~決勝の移行時間など、定期的にマット消毒を実施
5)換気、屋外への空気の流れを作る
館内の各部屋の窓の位置を事前に把握し、業務用扇風機を、向きを考えて設置。広い館内でも風の流れを作る。
【ダウンロード:日本武道館10月4日給排気計画】
6)審判員
・審判会議は、狭い会議室ではなく大道場にて実施。
・競技中はフェイスシールドとマスク着用。使い捨ての手袋を着用
・組手副審の旗、形得点版はその場に置かず、持って移動する。終了後、消毒。
7)形競技において
・審判の配置を、従来の「正面に7名」から、2018年までの「四隅と正面の5箇所」に。
・選手の形名発声時の声を抑え、1人のみに
・分解をなし
・応援は拍手のみ
8)組手競技において
・従来の「素面」から「口元にシールドをつけたメンホーを着用」
・選手の防具を、試合ごとに消毒
・監督は抗議があるときに手を上げるのみ。声かけを行わない
・応援は拍手のみ
9)全関係者連絡先の集計と大会前後2週間の行動記録提出
【ダウンロード:大会前後2週間活動記録】