公益財団法人全日本空手道連盟(会長:笹川善弘)は、2025年8月に開催された空手WEEKにおいて「エアトリ杯第25回全日本少年少女空手道選手権大会」および「第21回全日本パラ空手道競技大会」の試合の得点に応じて寄付を行う仕組みを初めて導入しました。本取り組みにより、ポリオワクチン約1万6千本相当を「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(JCV)に寄付し、同法人の活動を支援しました。
認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)について
開発途上国の子どもたちに命を守るワクチンを届けることを目的に、1994年に創設。これまでに世界10カ国に、延べポリオワクチン13億3,700万人分を支援している。
この寄付は、選手が獲得した1ポイントを20円として換算し、空手道を通じて社会貢献を行う新たな試みとして実施したものです。勝敗だけでなく、選手の努力や技の積み重ねが社会のためになる仕組みとして、JCVからも高く評価されました。
| 大会・種目 | 算出方法 | 寄付金額 |
|---|---|---|
| 全少(形) | 1,245試合 × 5点 × 20円 | 124,500円 |
| 全少(組手) | 総得点 8,810点 × 20円 | 176,200円 |
| パラ(形) | 55試合 × 5点 × 20円 | 5,500円 |
| パラ(組手) | 総得点 237点 × 20円 | 4,740円 |
| 合計 | 310,940円 |
感謝状贈呈式について
10月16日、日本空手道会館にて、JCV理事長 剱持睦子氏より笹川会長へ感謝状が贈呈され、同時に全空連から寄付金目録の授与が行われました。贈呈式には、JCV関係者および全空連役員と大会担当者が出席し、今後のスポーツを通じた社会貢献活動の継続について意見交換が行われました。
笹川会長は、「空手の大会を通じて、選手の頑張りがこうした寄付という社会貢献につながる取り組みを行えたことを嬉しく思います。自ら寄付をするのではなく、競技での努力がそのまま支援になるという点に大きな意義があると感じています。今後も空手を通じて社会に貢献できる活動を続けていきたい」と述べました。

